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本社FACTORY NEWS

オーダースーツ採寸にICT グッドヒル アプリを自社開発

(2019年10月28日付「日本海新聞」掲載記事)

電子メジャーとアプリの連携でタブレット端末に自動的に採寸値が記録される

紳士服などの製造、販売のグッドヒル(鳥取市吉成2丁目、吉岡秀樹社長)は、オーダースーツの採寸にICT(情報通信技術)を導入。計測値が無線送信できる電子メジャーの値を読み取る、タブレット端末のアプリを自社開発し、採寸作業を省力化するとともにメジャーの誤読などのミスを防止する。

 オーダースーツの採寸は通常、店舗などのフィッターが顧客の体にメジャーを当てて約20項目にわたる数値を読み取って採寸用紙に記入、寸法を基に細身やなで肩などの体格補正、ボタンの色柄などのオプションデータを加えて受注票にまとめる。メジャー誤読や誤記入などの恐れがあり、2回目以降のオーダーを受ける際にも、顧客の過去の採寸用紙を探し出す手間が必要となる。

 このため、データ処理やソフトウエア開発などを手掛ける同社グループのハイテクノが、採寸値を無線で送信する電子メジャーと連動する、アップル社製タブレット端末で動くアプリを開発。採寸データをボタン一つで端末に送信、自動記録することを可能にした。同社の早泉喜弘課長は「自動記録で採寸作業を省力化してミスを防ぐとともに、総丈から上衣丈の計算なども自動で行うなどスピードアップも図れる」と話す。

 同社の営業店では受注票データ入力のために既にタブレット端末が導入されており、各店での新システム導入にかかる費用は電子メジャーの数千円にとどまる。現在はグッドヒル鳥取店(鳥取市富安2丁目)で導入し、高い評価を得ている。今後グッドヒル、エフワン各店に拡大するほか、同社と取引のある洋服店などへの導入も検討し、顧客対応の充実を図る。