グッドヒル「3つ星」 縫製工場を優秀認定 IACDE
(2016年2月11日付「日本海新聞」掲載記事)
大手紳士服メーカー「グッドヒル」(鳥取市、吉岡秀樹社長)の縫製工場が10日、紳士服のパターン・縫製技能保有者(モデリスト)でつくる「国際衣服デザイナー・エグゼクティブ協会(IACDE)」日本支部の「国内縫製工場優秀3つ星工場」に認定された。
同支部は、品質に優れたメード・イン・ジャパンの生産技術にスポットを当て、世界に発信していこうと、国内の紳士服工場を格付けし、優良企業を選定する事業を進めている。2013年の3社に続き、今回はオーダースーツ部門として3社を選定した。
選定されたのは同社のほか、ジェンツ(福島市)、ミユキソーイング(長崎県西海市)の工場。毛芯(けじん)技術による製品の品質が優れ、優秀な技術者がいることなど認定基準をクリアした。
東京都内のイベント会場で開かれた、同支部主催の「モデリストの集い」で格付けの発表があった。藤本博哉会長から認定書と記念品を受け取った吉岡社長(59)は「10年以上前から、IT技術と匠(たくみ)の技の融合を目指して取り組んできた。今後も独自の技術検定の実施など、技能向上に取り組んでいきたい」と述べた。
グッドヒルは本社(鳥取市)と浜村(同)、岩美(鳥取県岩美町)、郡家(同八頭町)の4工場を稼働。1日平均1400着のオーダースーツを生産している。