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本社FACTORY NEWS

地域の誇り 引き継がれる縫製技術

(2013年3月28日付「日本海新聞」掲載記事)

早く正確に着心地の良い服を縫い上げる岩田さん=岩美工場

「着心地のいい洋服を届けたい」―。約30人の社員が勤めるグッドヒル岩美工場では、工場長を務める岩田輝美さん(63)をはじめ幅広い世代の社員がアイロンやミシンを駆使して高品質スーツを次々に仕上げていく。

 グッドヒルの主力製品はオーダーメードスーツ。既製服と異なり一点一点、生地の大きさや形が違い、作業も同じではない。作業には知識や経験、そして勘も求められる。

 同工場では、7年前から本社から社員研修を受け入れ、岩田さんや、「現代の名工」の厨子博之さん(67)らが半年間みっちり縫製技術を教え込む。“卒業”して本社に帰った社員は13人。いずれも各部署で中心となって活躍している。

 岩田さんは「外国の工場に勝つためには技術アップして付加価値を付けないといけない。いいものをつくる技術を引き継いでいきたい」と話す。